旧東海道行脚(その9)2/2 畑宿~箱根 完結!

箱根八里後半です。

前回は、畑宿で昼食を取ったところで終了しました。
畑宿から再スタートです。

実は、桔梗屋さんを出るとすぐに一里塚があります。
23番目の一里塚です。

復元ですが良くできております。塚の上には大木があり、目印になっているのがよく分かります。
当たり前のことですが、距離の目安を造っておくことは凄く重要なことです。
箱根にきて余計に感じたことだが、箱根八里を例に考えてみると・・・
明治初期まで人が1日で歩ける距離は10里とされていた。
日米修好通商条約でも横浜に居留している外国人が10里の範囲を行動できるようにしたのはうなづける。
しかし箱根八里はそうはいかない小田原宿~箱根関所~三島宿で8里であるが、この間を1日で行程するのはとんでもない。
滝廉太郎作曲の箱根八里には函谷関も物ならずとあります。
函谷関は中国・長安の要害であり、これを攻略するには難しいとされている。
最近は映画キングダムが話題だが、単行本を読んでもらうと良くわかると思います。
そんな函谷関を物ともしないくらい箱根は険しいことを言ってます。
距離と歩く時間を考えれば、物理的にその行程の険しさがわかります。
筆者は土地家屋調査士ですが、距離や面積を測るのが仕事の一部です。改めて測量の重要さを認識出来ました。

さて、冒頭から文が長くなったが一里塚があまりにも綺麗だったのでついつい文が進んでしまった。
読者の皆様も畑宿へ行かれた際には是非見学して頂きたいと思います。
一里塚からすぐに石畳みとなります。

間宿と言えども本陣がある畑宿近くの街道は広い。
チロ太はそばも食べたし、この自然に近い環境の道をルンルンで歩きます。

 


ハアハア(*´Д`)休んだばかりだがキツい登り坂である。
4足歩行のチロ太は余裕。

 


箱根新道との立体交差でも石畳みが続く。

 


途中、石畳みと水路の構造の看板がありますがじっくり読む余裕もなく・・・

 


チロ太は早く来いよと言わんばかりに先に進む・・・。
おめえ、アスファルトだとリュックバッグの中だったよな?
飼い主を労わってくれー---!!

 


またまた坂の登場です。坂の名前がついている坂はいくつあるのか?
坂坂坂坂坂!!!坂は続くよどこまでも♪・・・と歌う気にはなれない。(汗)

 


現東海道に出ました。七曲り付近です。昔は走り屋達がドリフトをかます名所でした。

 


このコーナーしびれるぜ!!当時はギャラリー達がココで見てました。アホどもが夢の跡。

 


このストレートからのヘアピンコーナー。当時は血が騒ぐ感覚だったが、現在は血行が良くないオッサンから見ればよく走ってたなと思う。

 


ブラックマークがまだ残ってた。ドリフト禁止の整備がされたあとでもアホはいるようだ。どんな時代でもアホは存在する。
アホの先輩として、人には「迷惑をかけるなよ。生きることの大切さを学べ。」と呟き、七曲りクリアを目指す。

 


橿木坂!ホントに多い。歴史が長い旧東海道で坂に名前がつくということは、きっと事件はあったのだろう。
坂の看板が登場する度に思うのだが、この狭い道を大名行列は駕籠担いでどうやって通ってたのかなと思うと壮絶な行程だっただろうと容易に想像ができる。

 


坂を幾度もクリアするが、まだ坂は続く・・・。
元箱根までアト3km!

 


七曲りをクリアしたところで現在の地図がありました。
甘酒茶屋までがんばろう!!

 


解説付きの看板が人がいない寂しさを癒してくれる。

 


チロ太も一瞬立ち止まる。笹が道を遮っているところがある。ここまでくると平常時は道として使っていないのだろう。

 


笹が良い感じに行く手を阻み昔の険しさを想像させてくれる。

 


甘酒橋。甘酒茶屋はもう少しか!?

 


滑りやすく、結構急な坂が続きます。

 


猿滑坂。サルも滑るほど急だということか・・・


確かに急傾斜だ。チロ太の涼しそうな顔で緩傾斜だと決して判断しないでください。
カメラを垂直に立てて撮影した写真です。急勾配がわかると思います。

 


甘酒茶屋近いと思ったら、まだまだ道は長い。。。。

 

 

 

 

 

 

こんなヘアピンがまだありました。
そう言えばさっきの地図に七曲りのあとにヘアピン1つ載ってましたね。

 


追込坂。甘酒茶屋はもう少し・・・?まさに追込みの坂だ!!

 


追込み坂をクリアすると平らな道となりました。

 


!あれは!!!
甘酒茶屋ではないだろうか!!??!!

 


甘酒茶屋に到着です!!
汗ダラダラ。。。orz

 


まずはアイス抹茶を頂きます。
あ~生き返った!!昔の人は思ったでしょうね。
現代でも水分は生き返ります。

 


チロ太はお利口さんに伏せして皆さんの休憩を眺めています。
ここ甘酒茶屋は現道からの来客が一般的で少し観光地化しております。
それもそのはず、創業なんと・・・わかりません(笑) 江戸時代以前です。

 


旧東海道に来たら是非足を止めて頂きたい場所です。

 


現道からはご覧のとおりアクセスよく直ぐ横にあります。

 


参勤交代諸大名休憩所なんて看板も掲げています。

 


喉も潤い再出発。日が暮れる前に元箱根には行きたいのでモタモタできない。
GOチロ太!!現道の横を少し歩きます。

 


ちょっと行くと現道と旧道の別れ道になります。
当然旧道へ

 


この現存する旧道の道幅は広い。先ほどの笹があった旧道の倍以上の道幅である。
これなら駕籠が通るイメージは湧くが・・・。

 


チロ太も思わず構える急勾配。甘酒茶屋からさらに上るとは。。。

 


チロ太が箱根八里旧東海道を攻める!!
俺の4足歩行について来れるか!?と言わんばかりに早足!!
こちらは、「まって~」「ハアハア(*´Д`)」

 


天ヶ石坂。
大きな岩があり、そこには境界標も設置されている。

 


ここは少し整備したのか石畳の両側は階段状になっている。

 


山頂か!?

 


道が平らになりました。
やっと上りが終了。この辺りは石畳もバラバラ。
整備していないとこんな状態だったのかも・・・。
こんな道を過去の偉人は歩いていたんだろうね。

 


もうココは下り初めています。元箱根まで15分だって!!
やったぞ!もう少しだ。

 


現在の町道?を横切って旧東海道は進む。

 


権現坂。
小田原方面からは下りになります。きれいな下り坂がのびています。
歩いてわかったが、石畳では下り坂も疲れます。凹凸があるのもそうだけど、石畳が一定じゃないから歩幅を合わせて体重をかけるのが負担です。

 


ここは狭い。街道には杉並木が出て参りました。元箱根が近いか?

 


きれいな杉並木が続く。

 


看板も出てきた。気候もひんやりした感じ・・・
芦ノ湖が近い証拠だ。


ここは知ってる。
左のアスファルトは、元箱根に来ると車でも通るところ。
元箱根はすぐ先だ!

 


元箱根に到着です!!芦ノ湖も見えました。

 


このまま芦ノ湖湖畔を歩き関所を目指します。

 


24番目の一里塚がありました。
畑宿の一里塚からエライ遠く感じたぞ。
でも気分は揚々。道も平らだし、関所までもう少し。

 


一里塚のところで現道と旧道が分かれます。

 


旧道へ入ると立派な杉並木が続きます。

 


前から人が来ました。
山道を歩いている時は決してすれ違うことが無かった。

左側通行を意識します。
日本はなぜ左側通行か?
それは刀を左の脇に差していますので、右側通行だと刀の鞘どうしがぶつかり「無礼者!!」となるからです。
刀は武士の魂。軽んじてはならないのです。
チロ太左に寄りなさい!!

 


杉並木の看板がありました。保護にご協力をお願い致します。

 


看板を過ぎて直ぐに現道とぶつかります。

 


見えてきました。箱根関所。
右へ曲がります。
ココも枡形になっているようです。


右へ曲がって来たら、今度は左へ向くと関所方面です。
少し切通しになってるかな。

 


見えてきました!箱根関所!!
おクロ(チロ太)はどうやって関所を越えるか考えています(笑)

 


ついに・・・ついに・・・到着!!!!!
ゴーーーーーーーール!!!!!!
長かった(T_T)
辛かった(箱根だけだけど)
いずれにしろ目標達成であります。

おわり。

 

 

 

 

 

 

 

ここで終われるかい!つづく・・・

箱根関所は犬も通行可能です。
施設見学の際は抱っこしてればよいとの事。
愛犬家には有難いですね。

 


早速、施設見学。牢獄です。
狭い板の間。こんなところには入れられたくない。

 


足軽の休憩所です。

 


井戸。当然必要ですよね。登ってきて飲料水の大切さを再認識させられました。

 


井戸から見張り台へ登ります。
もうこのくらいの階段はなんともないw

 


遠見番所(見張り台)からは芦ノ湖が一望できる。絶景です。

 

下って関所に戻り

うまや。厩

 


今で言う社員食堂です。
こう見ると結構小さい施設です。関所と言えども大人数が居留していたわけではなさそうです。

 


さっきは足軽の休憩所でしたが、ココは上役人の休憩所です。

 


女性警察官的な役割の人も居たみたいです。


取り調べ第一関門。

 


取り調べ最終関門。
堅物な人が座ってます。常に疑いの眼差しを感じます。
嫌な感じ・・・w

 

 


チロ太も見学が終わり京側へ向かいます。

 


無事におクロは関所を通過できました。

 


関所を出ると箱根宿です。
お土産屋さんが立ち並んでいます。


チロ太の旧東海道行脚も終わりました。
長い年月をかけて日本橋より箱根まで・・・。
服はボロボロです。
良く歩いたね。チロ太。お疲れ様!!

 


真っ直ぐ進むと国道1号線。
箱根駅伝で良く見かけるストレートです。

 

箱根 湖水図|歌川広重|東海道五拾三次|浮世絵のアダチ版画
広重の箱根絵図。ここまで来て確信になりましたが、絵には広重が強く感じたものが表現されている。
この絵では、芦ノ湖のバックには雪化粧の富士山があり、色合い的には秋口だろうか・・・。大袈裟な山間には東海道があり、箱根の険しさを表現している。
そんな事を思うと各宿場町の広重の絵に描かれているものは、広重と密接な関係があったのではないかと思う。
神奈川宿では絵に描かれているいずれかの宿には停泊しただろうし、藤沢宿では、江の島へ行く事を思いたったのだろう。
今回の行脚で色々な事がわかったので、神奈川縣下外國人遊歩規程測量の研究に役立てていきたいと思う。

 

入生田駅よりReliveに記録してみました。ご覧下さい。

夕方になったので本日はチロ太と温泉でお泊りです。


桃源台に近い「姥子温泉 芦ノ湖 一の湯」へ
お邪魔しました(^^)

 


犬用のタオルも置いてあるなんて有難い°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
県民割りを使ってお安く泊まりました。

 


翌朝は芦ノ湖湖畔まで散歩。
こんな大きな岩に境界標が設置されていました。
これ土地家屋調査士は自然と目に付いちゃうんですよ。
職業病なのです。引退しても多分目に付きます。治らない難病です(笑)

 

朝食をとったら、久々の大涌谷へ

暫く来ないうちにこんなにきれいに整備されているとは知らなかった。
入山規制がなかった頃が懐かしい・・・。

 


最後は一緒に行脚パートナーで2ショット写真。
チロ太ありがとう。
次はどこに出かける~??

 

おわり。

 

(その1)日本橋〜青物横丁
(その2)青物横丁〜蒲田
(その3)蒲田〜川崎
(その4)川崎〜生麦~神奈川新町
(その5)神奈川新町~戸塚 1/2
(その5)神奈川新町~戸塚 2/2
(その6)戸塚~茅ヶ崎
(その7)茅ヶ崎~二宮
(その8)1/2 二宮~入生田
(その8)2/2 二宮~入生田
(その9)1/2 入生田~畑宿